武田 本船にアテンドする際に船長やチーフと話をするのですが、他の地域の人との出会いがうれしいですね。方言を聞くのも楽しいですし、いろいろな考え方があったり、人間味のある船長がいたり。人との触れ合いが楽しいです。上杉 私の場合は外航船なので船員さんとのやり取りで異文化に触れることができるのですが、それもまたやりがいのひとつになっています。武田 業務の中で、急な変更などによって臨機応変さが求められることが多く大変な面もありますが、一つひとつ瞬時に判断しながら解決していくことが楽しくもあります。上杉 日本のエネルギー産業を担うハヤシ海運として、無事に船を入港させ、無事に荷役を終わらせて出航させたとき、よかったなと思いますし、微力ながらもエネルギー産業を支えているということを感じます。逆に大変なことはありますか?川畑 入港日に向けて入港の手続きをする際、本船の船長に必要な書類を依頼するのですが、やり取りに時間がかかって手続きが遅れそうなときは焦ります。吉村 気象にすごく左右される点ですね。和歌山製油所は冬型の季節風がまともに桟橋にあたり、船が着けられるか着けられないかわからないという状況が1日中繰り返されることもあるんです。予定を組んでもすぐにまたやり直しになってしまうので大変です。上杉 京浜港も荒天時はとても苦労します。2019年には台風で桟橋や岸壁にぶつかってしまった船がたくさんあったので、それ以来、風が吹く度に海上保安庁から頻繁に連絡が来て…。武田 天候もそうですが、急な変更連絡は大変ですね。製油所側の都合などにより、前船の荷役が遅れた時は後船の調整が必要になり、 沖合や錨地で数時間待機していただくなど船員さんに気を使う分、気苦労を感じる時はあります。上杉 代理店としてすべてが円滑にいくよう関係者の皆さんの意向を調整するのが大変ですよね。吉村 代理店業務は他の会社の「人」と直接交渉しながら仕事を進めていくので、一番重要なのは調整力だなと思います。川畑 国が異なるとそれがまた難しい…。上杉 私はいつも察知能力を発揮させるよう心がけています。いろいろな国の人がいて考え方ももちろん違うので難しいのですが、予測して動くことが大切だと考えています。今後、会社に期待することは何ですか?川畑 本船の入港が減りつつありますので、ENEOS様からの新しいご要望や新規ビジネスに柔軟に対応できるよう、人材育成にも力を入れ、どんな仕事にでも前向きにチャレンジできる会社になってほしいです。私も信頼される人材になれるようがんばっていきたいと思います。吉村 社是にある「和」の精神のとおり、皆が協力し合ってひとつのことを成し遂げていける会社だと思うので、その伝統はこれから先も残していってほしいですね。その上で、社員一人ひとりが仕事のレベルを上げ、新たな仕事をいただけるようにいち早く動いていくことが重要だと思います。武田 私もそう思います。「和」の心で私たちの家族のことも大切にしてくれるので、そうした部分を今後も守っていきながら、 新しいことにも挑戦し続ける会社であってほしいですし、自分もどんどん挑戦していきたいと思います。上杉 チャレンジ精神を忘れずに、受け身になるのではなく自分たちから発信していく、取り組んでいく会社にしていけたらいいなと思います。川畑 雄也● 外航船担当● 2005年入社吉村 尚士● 内航船担当● 1990年入社和歌山WAKAYAMA13ハヤシ海運グループ進化論 川崎支店 × 和歌山支店 社員座談会
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